2014年10月04日放送のオールスター感謝祭より。
AKB48 38thシングル「希望的リフレイン」の初お披露目がありました。
かなり日が経ってしまいましたが、感想です。
今回注目していたのは、Wセンターということで渡辺さんに加えて宮脇咲良さんがセンターに立つ事でどういった曲になるのか、そして32人という大所帯選抜をどのようにやりくりするのか、そして指原さんのポジションは?笑、の3点に注目していました。
初見の感想としては、久しぶりの疾走感のあるストレートなアイドルソングという印象。かわいらしい楽曲です。
ただ、正直な所、ずいぶんHKT48よりな楽曲にしたな、と思いました。
メロディラインは「ファーストラビット」あたりの、AKB48らしい曲に聞こえますが、アレンジは終始キックの強い8ビートを貫いていて、従来のAKB48には珍しいパワーポップとなっています。
そのキックが疾走感を強調しているのですが、この息継ぎを感じないスピード感はHKT48の「スキ・スキ・スキップ」に代表されるHKT48の楽曲の手法にとても近いような感じがします。
今回のこの「希望的リフレイン」は、フォーメーションが3列編成になっているのですが、歌割りが列ごとになっていて、このテンポの速いキックの効いた曲に合わせてフロントが完全に後列とこまめに入れ替わるので常にメンバーが駆け足をしているような印象です。
この、後列の初選出組が曲の疾走感に合わせて前列に飛び出してくる様は、個人的にはなんだかとても新鮮に感じました。
おそらく最近のAKB48のシングル曲の中では一番メンバーの移動距離が多いフォーメーションなのではないでしょうか。
ただ、この疾走感が今回他の仕事などで不参加だった選抜常連メンバーが入った時に、どう変わるのだろうかという気はしました。なぜならば、今回の曲はテクニックよりも勢いや若さを重視しているような感じが個人的にするからです。
今回の地上波初披露メンバーは16人。
ほぼ半分が新選抜メンバーで、いわゆるいつもの選抜メンバーが仕事の都合などにより半数近く出演していない状況でした。
38thシングルは32人選抜という発表だったので、フル人数でメディアに出られるかどうかはテレビ局の意向に左右されます。多分、だいたいは今回のように16人選抜での出演を望まれるような気がします。
今回の初披露ではいつもの選抜常連メンバーでは他の仕事の入っているメンバーは不参加でした。姉妹グループはともかく、AKB48の選抜常連メンバーが初披露の日に出演しないのは、最近にしては珍しいような気がします。
「オールスター感謝祭」への出演が、急遽決まったとは考えづらいスケジュールなので、出演は決まっていたけれども、新曲初披露というのは直近で決まったのかもしれません。
だとしたら、今回不参加の選抜常連メンバーがテレビ出演できる時はやはり狭き門になる訳で、このイレギュラーな新曲発表のタイミングで16人の中にHKT48から4人の選抜をフルで入れることができたのは、本当にラッキーです。
特に今回、いきなりイントロで振り向いたセンターポジという好ポジションにHKT48の森保まどかさんがいた事は快挙。華やかでとても良かったです。
ただ一方で、今回のこの状況がじつはイレギュラーではなかったのでは、という気もしています。
今回の32人選抜採用は、秋元康氏が755で語っていたように新しいAKB48へのスタッフの強い意向があったようなので、できるだけ若いメンバーにチャンスを与えたいという思いがあるのではないかと思います。
今までのように、選抜常連メンバーが主の構成に固めてしまうと、欠員を補う形での出演になり、自ずと出演枠は少なくなります。
テレビでの露出と考えると、歌番組が少なくなってる昨今、もしかしたら一度もテレビに出られない子も出てくるかもしれません。
であれば、選抜常連組だとしても歌番組出演が優先ではないという仕組みにする事で、新選抜メンバーのチャンスも増えるし、AKB48が若返った印象も与える事が出来ると考えたような気がしなくもないです。
今回のフォーメーションが、特に誰が目立つようにはなっていない構成となっているように見受けられる事を考えると、案外、今後の新曲のテレビ出演での選抜常連メンバーのポジションが、新選抜の子と入れ替わる事はしょっちゅうあるようになるかもしれません。
最後に、指原さんのポジションですが、序列にこだわると下がってしまったことになるんでしょうか。
ただ、今回のこのポジションはwセンターの後ろなので、いわゆるHKT48でいえばいつもの核となるポジションです。今回の選抜ではそのポジションに高橋みなみさんとの「ザ・運営。」で並んでいます。
曲間にポジションは変動しますが、Aメロの繰り返しではこの「ザ・運営。」がセンターポジに立ち、後半の2回目のサビではWセンターの両脇をしっかり固めています。
画的には新しいセンターをそれぞれの後見人が支えているようにも見えて、個人的には微笑ましく、悪く無いポジションだと思いました。
なによりほとんど映らない事もあった指原さんが笑、新しいAKB48を打ち出したい今回の選抜曲で、それを支えるかのようなポジションを総監督とシンメトリーで当たり前のように務める所まで来た事を、個人的には喜んでいます。