HKT48 4THシングル「控えめ I Love You!」type-Aに収録 より。
指原さんの「ARE YOU READY?」のかけ声から始まる、イケイケなディスコ調のリズムはHKT48のカップリングにしては珍しいタイプ。
MVは「HAKATA FASHION MAGAZINES」という雑誌の撮影、という設定になっていて、カメラマンの指原さんが、モデル、アイドル、漬け物のCM、ゾンビに扮しているチームHメンバーを撮影している、という設定。
それぞれがライバルという設定の様で、HKT48にしては珍しく「女同士のめんどくさい感じ」の演技をしているのが、なかなか新鮮で面白いMVです。
個人的にツボだったのが、悪い顔の芽瑠ちゃんと、全力で悪い顔で爆笑している秋吉ちゃんのシーン 笑。
ちなみに、撮影中にみくちゃんが顔に付いたクリームを食べてしまって指原さんが「食べたら死ぬ」と嘘をつき、みくちゃんが大泣きしたというエピソードは、ラストの大乱闘シーンの時の事だったようです 笑。
全員とてもかわいらしく個性的に映っていて、MVの出来としては個人的に「既読スルー」に続いてお気に入りの1曲です。
さて、今回この「アイドルの王者」、歌詞がなにやら意味深いです。
秋元さんは今までも、歌詞にメンバーへのメッセージを織り込む事はわりとありましたが、今回のようにここまで具体的に入れる事は珍しいです。
冒頭で「史上最強のうちらHKTチームH」と入っているのでチームHのアンセムのようにも聞こえますが、今回の歌詞はどちらかというと、AKB48グループ全体に向けての、いわゆる秋元さんの考える「アイドル指南書」のようにも見えます。
特に以下の部分
可愛さだけじゃ今の時代残れないぜ
総選挙 握手会 人気はただの途中経過
テレビもグラビアも そうコマーシャルも
選ばれるために 今できることをやろう
推されなきゃ血へど吐くまでやるしかねえ
は、まさに今、AKB48グループ全体に目指してほしい部分なのではないかという気がします。
秋元さんはもともと「アイドルは粉をかぶってもかわいい」と、何でもチャレンジする事を推奨する発言をたびたびしていました。
そういった意味で、このHKT48のバラエティからグラビアまで「なんでもがんばる」姿勢は、秋元さん的には理想的なのではないでしょうか。
だから「アイドルの王者」という、考えてみたら後発の姉妹グループのカップリングにしては大胆なタイトルをあえて付けたのは、秋元さんからのHKT48に対する、お褒めの言葉なのかも知れません。
スキャンダルの爆弾 何発も喰らいながら
どんなに傷ついたって 涙を見せたりするな
そう悲しみを汗に変えて 魂をぶっ込め！
先輩も後輩も礼は尽くして(下克 下克上)
センター争い奪ったって恨みっこなし
余談ではありますが、この記事を書いている途中で、奇しくもHKT48メンバーが「スキャンダルの爆弾」を食らったようなことが起きました。
事の真相は不明ですが、それにまつわる「うわさ」の内容についてショックを受けたであろう事のほうが深刻で重要です。
でも「アイドルに命を懸けて青春真っ最中」の2人なので、ぜひ「悲しみを汗に変えて 魂をぶっ込」んでのりこえて欲しいと思います。
