「世代交代」と「追う者と追われる者」への考察【私見】

大島優子さんが今回の総選挙に立候補し、今回の総選挙の最大の注目が「大島優子VS渡辺麻友」の世代交代にむけての対決と言われているようですが、それに関してちょっとした違和感を感じていたのですが、自分なりに整理できたので私見を。

あくまで、個人的な見解で中傷を意図したものではありません。ただし不快に思う方もいるかもしれない内容ですのでご了承ください。

そもそも「大島優子VS渡辺麻友」の対決は世代交代になるのか?

世代交代という言葉が意図的に表されたのは昨年の26THシングル「真夏のSOUNDS GOOD!」からではないかと思います。このシングルが「追うものと追われるもの」というコンセプトであるという事は秋元康さんも公言していました。

PVでも、ダンスシーンでは追うものと追われるものが交互に前に出てくるような構成になっています。

ドラマシーンでは追われるものが何者かと戦い、それを追うものが助けるという図式。

その象徴として、戦いでぼろぼろになった当時のセンター前田さんをまゆゆが助け出す、という、前田さんの意思を継ぐものがまゆゆである、ということを匂わせていたような演出でした。

この時点で、まゆゆの立場は次世代「追うもの」のくくりだった訳です。

その後、前田さんがそのシングルを最後に卒業。
直後の総選挙では大島さんが1位となり27thシングル「ギンガムチェック」のセンターは大島さんが務めました。

次の28thシングル「UZA」が出るまでの間、前田さんがセンターを務めた曲の披露をする時には、ぽっかりあいたセンターの穴のそのほとんどをまゆゆが代わりに務めていたのはご存知の通りです。第3回総選挙の1位は優子さんだったので、優子さんがセンターでもいいはずだったのですが運営はあえて2位であるまゆゆをセンターにつけました。

また、東京ドームコンサートで発表された組閣では、チームBの顔だったまゆゆがチームAに移動。

チームAはAKB48の顔とも言うチームで前田さんがセンターを務めていたチームですので、これで実質運営がまゆゆが前田さんなき後のAKB48の顔としてセンターは渡辺麻友だ、と指定したようなものです。

つまり、もうこの時点でまゆゆは「追うもの(次世代)」ではなく「追われるもの」の立場にスライドしている。

なので、今回の総選挙においての「優子さんVSまゆゆ」の戦いが1位争いだったとして、すでにこの2人は「追われるもの」という同世代に属しているので、それが世代交代かと言われれば違う気がするのです。

ただし「大島優子VS渡辺麻友」が世代交代の話と混同されるのには、まゆゆの立ち位置が曖昧に感じられる事も原因の一つかもしれません。

たしかに、まゆゆが、前田さんからセンターを引き継いだと明確にいえる印象が薄いように感じるのは事実です。

おそらく、運営としては前田さん卒業後、初めて指名されたセンターが誰になるのかという事で、世間もとても注目していた30ndシングル「UZA」のセンターをきっかけに、大々的にセンター引き継ぎをアピールしたかったのではないかと思います。

ご存知のように「UZA」は、曲調も含めダンスのタイプやフォーメーションが今までのAKB48のシングル曲の中ではあたらしいチャレンジが組み込まれた曲で、従来の選抜メンバーに新しい負荷を与えた曲でもありました。

AKB48史上、最難関のダンスを踊りこなしている新センターまゆゆをアピールできる絶好の機会でもあったはずです。

しかし、お披露目されたセンターは優子さんと珠理奈さんでした。

実際に「UZA」のダブルセンターは本当はまゆゆと珠理奈さんの予定だったと、ドキュメンタリー映画の中で優子さんやまゆゆの口から明らかにされています。

残念な事に、まゆゆは「UZA」のMV撮影までに、あの新しいダンスを踊りこなす事が出来なかったため、優子さんがまゆゆのかわりにセンターに立ったそうです。

MVのドラマ部分でも配役がまゆゆと珠理奈さんが主役なのに、ダンスシーンでは優子さんと珠理奈さんがダブルセンターになっている事から、運営も本当にぎりぎりまでまゆゆの仕上がりを待っていたのではないでしょうか。

せっかくの大きなアピールのチャンスをまゆゆは失ってしまったのです。

これはとても残念でなりません。

さらに、その次の31ndじゃんけん選抜シングル「永遠プレッシャー」は、次世代のイメージを強く持つ島崎さんが強運で勝ち残ってしまい、島崎さんの次世代候補としての強い印象を世間にもたらしました。

まゆゆは次の32ndシングル「So long!」でようやくセンターに立ちましたが残念な事に「So long!」自体が、どちらかというとセンターを目立たせる曲ではないのは、ご存知の通りかと思います。

まゆゆの「センター」としての印象は残念ながら世間には薄いものになってしまいました。

昨年の総選挙で、まゆゆは
「これからは、やはり私たちのような若い世代が、新しい道を切り拓いて行かなくてはいけないと思います。」「来年までには必ず、センターになれるような人になりたいと思います。」
とスピーチしました。

しかし、それから約半年後のドキュメンタリー映画のインタビューでは
「ここまで上り詰めたからには、上を目指さなければもったいない」
と発言しました。

センター引き継ぎのアピールの失敗以降、まゆゆにとっての目標は、世代交代よりもAKB48で1番になることが最重要項目になっているように思えます。

明確なセンター表明がなされないままセンターを務めてきたまゆゆに取っては、まずは名実共に1位を取り、自分のセンターとしての意義を世間に納得させたいという事に優先順位をしぼったのかもしれません。

たしかに「UZA」以降、運営はAB48の第2章は、センターは固定ではないかもしれない、という主旨の発言をしています。前田さんの時のように絶対センターといえるメンバーが今はいないと発言したとも取れます。

「So Long!」では、まゆゆがセンターでしたが、ほぼ同列に珠理奈とぱるるが配置されており、どちらかというとトリプルセンターの体であったことは記憶に新しいと思います。

まゆゆの立ち位置が曖昧に感じているのは、だれよりもまゆゆ自身であるかもしれません。

曖昧なままならば、明確にする事が出来る「総選挙1位」の地位を、自分自身で取りにいく、というのは、とてもまゆゆらしい目標です。

ただし、これはあくまで「AKB48の顔」であるセンター争いであり、2人の立場は「追われるもの」同士なので、世代交代の戦いとは言えません。

このように今回の総選挙における「大島優子VS渡辺麻友」は世代交代ではなく、それぞれの立ち位置を明確にする為の戦いととらえた方がいいような気がします。

しかし、この対決とは全く別に、実際にはゆるやかに世代交代は実験されています。
「UZA」では総選挙順位としては低いHKT48の宮脇さんが選抜されたり、島崎さんがじゃんけん選抜以降、連続で選抜入りしたりしています。

この事から、運営自体が急激な世代交代は今は望んでいない気がします。

おそらく、これからもじわじわと毎シングルの選抜で「追われるもの」側の1人、2人の選抜常連メンバーが、「追うもの」側のメンバーと入れ替わるという事は繰り返されていくと思います。

実は「追うもの」が若手ばかりとは限りません。

今年の総選挙には「追われるもの」に属していながら「追うもの」にスライドしたメンバーが出馬します。姉妹グループに移籍したメンバーです。

SHN48に移籍した宮澤佐江さん、JKT48に移籍した高城亜紀さん、HKT48に移籍した指原莉乃さんの3人が今回の総選挙に立候補しました。

3人とも、今年の選抜総選挙でも、ほぼ上位を狙えるメンバーです。
本来であれば「守るもの」に属する3人ですが、昨年移籍した事により、今年の総選挙参加は、自分の属するグループの名前を選抜に刻む使命を背負った戦いになり、彼女たちは一転して「追うもの」側になりました。

それぞれの色々な理由を秘めた移籍ですので、それぞれのファンに取ってはリベンジの意味が込められた力の入る総選挙になるでしょう。

もしかしたら、今回の総選挙は、上位16名のなかに全姉妹グループの名前がそろうかもしれません。

さらにもしかしたら、選抜総選挙初の姉妹グループからの1位が出るかもしれません。

運営が選ぶ通常の選抜では、珠理奈がセンターを務めていますが、ファンが選ぶ総選挙で、姉妹グループのメンバーが1位を取った事はまだありません。

AKB48のシングルの選抜メンバーを決める投票で、1位が姉妹グループのメンバーであるという事は前代未聞ですが、そうなれば、まさにこれはある意味グループ間での世代交代と言えるのではないでしょうか。


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