あのさ〜、柏木は…恋愛向いてないよな?【ミエリーノ柏木第1回秋元康登場部分】

「ミエリーノ柏木」の第1回より抜粋

秋元康:あのさ〜、柏木は…恋愛向いてないよな?

柏木:(笑) そうですか〜?

秋元:うん、絶対向いてないと思うんだよね。まじめすぎるんだと思うんだよね。
柏木:それは、恋愛にも関係あるんですか?

秋元:ある、すんごいある。恋愛は、あのどこかこう、グレーゾーンというかさ、好きなのか、どうなのかなとか、その揺れ動く所がいいんだけどさ

柏木:はあ〜。

秋元:柏木ってもう、なんかきっちりしすぎてるかもしれない。
柏木:んふふふ。はっきりしたいですね、たぶん、物事を。
秋元:だろ?
柏木:はい。

秋元:だから、はっきりしないのがいいんだよ。
柏木:え〜?
秋元:でさ、夜中の1時くらいに、

「遅くにごめん。あのさ、今から海見に行かない。」

柏木:あやしい。
秋元:そりゃ怪しいよ、だって。(笑)
柏木:いや、何でですかって聞きます。

秋元:なんでって(笑)おまえ、そんなさ、なんかさ、そんななんかさ、情緒の無い…。なんでですかって。

柏木:なんで海に行きたいの?
秋元:だって、海は見に行くものなんだもん。
柏木:へぇ〜。

秋元:明日仕事何時?って言う風に来るじゃん?
柏木:うん
秋元:明日ドラマのロケで6時集合なんだ、っつって。
柏木:はいはい。いま、最近そうなんで。
秋元:そうだろ?
柏木:はい。

秋元:1時の段階で、もうさ、柏木はパジャマ着て、ね、寝ようとしてるんだけど、そこで「海いこうよ」ってさ…。
柏木:いや、行かないですね。
秋元:行かない?なんで?

柏木:だって、仕事大事ですもん。

秋元:いや、仕事大事だよ。仕事大事だけどさ。その、パッションだよ。そこの情熱。
柏木:いや〜…。

秋元:じゃあ、わかった。そいじゃあ、仕事で知り合った人が、じゃあ、あの、柏木に見せたいDVDがあるからウチにおいでよ、っていわれたらどうする?

柏木:それは、でも海よりはまだ、なんか…。

秋元:なあ、おまえ、全然わかってない。

柏木:?!

柏木:へ?へ?へ?へ? なんでですか?
秋元:おまえ、部屋の方が危ないだろう、どう考えたって(笑)

柏木:!? あっはっはっはっは、そうか!

「ミエリーノ柏木」の第1回の、やすす登場部分の会話が面白かったので抜粋。

ドラマ内の柏木さんが呼び出されたのが、なぜかやすす、という不思議な展開でしたが、恋愛感に関してダメ出しされる、素のかしわげさんがとてもおもしろい。
「情緒の無い」ってやすすが絶句する所が個人的にツボ。

ドラマの展開としては、おそらく「別れさせ屋」を通して、いろんな恋愛の姿を「なんで?なんで?」と疑問を持ちながら勉強していく、というような流れなんだと思うのですが、けっこうアドリブのようなシーンが多くて、そのつどかしわげさんの、アイドル柏木由紀のときにはみられない素の表情が満載で、これはアイドル主役のドラマとしては、新しい試み。

けっこう淡々とストーリーが進んでいく、大人っぽいドラマなので、好き嫌いは分かれるのかもしれませんが、個人的にこういったノリは大好物です。

案外、ファンでもない人の方が、このドラマの評価が高いかもしれないな。


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