「飛べないアゲハチョウ」オリジナル【アンダーガールズ】

「飛べないアゲハチョウ」オリジナルアンダーガールズです。

この「飛べないアゲハチョウ」は2009年08月に発売された13thシングル「言い訳Maybe」のカップリングとして収録されました。

「言い訳Maybe」は、AKB48初めての総選挙シングルで、選抜メンバーは上位21位までが表題曲「言い訳Maybe」の歌唱メンバーで、以降の22〜30位までのメンバーが「アンダーガールズ」と命名され、カップリング曲「飛べないアゲハチョウ」を歌ったわけです。

ちなみにメンバー構成は以下の通り

センター:22位 米沢瑠美
23位 高城亜樹(現JKT48)
24位 大堀恵(卒業)
25位 増田有華(卒業)
26位 平嶋夏海(卒業)
27位 指原莉乃(現HKT48)
28位 片山陽加
29位 松井玲奈(SKE48)
30位 松原夏海(卒業)

最近のアンダーガールズは16人編成が基本になってきてますが、この「飛べないアゲハチョウ」はめずらしい9人という少人数編成。

これまで少女の曲が中心だったAKB48にしてはめずらしい大人曲。

おそらくアンダーガールズのメンバー、とくにセンターの米ちゃんや大堀さんのイメージにあわせての当て書きだと思われるのですが、当時26歳だった大堀さんは「やっと大人の曲が歌える」と大喜びだったとか。

さらにMVでは9人のメンバーそれぞれにしっかり見せ場があり「言い訳Maybe」の選抜メンバーの中には「アンダーガールズになったほうが良かったかも」と言わしめた名作です。

なによりも奇跡だったのは、このアンダーガールズのメンバーのほとんどが「表現力」に定評のある実力派メンバーで構成されている事。

おそらく、初めての総選挙で、上位21人の選抜に入れなかった悔しさが「アンダーガールズ」のメンバーにはあったのではないかと思います。

だからこそ、この「飛べないアゲハチョウ」には、選抜メンバーには実力では決して負けていない、というプライドを感じます。

歌詞の意味を熟知したメンバーが、ひとつひとつの動作を丁寧に、全身を使って全力で表現している姿には、なんだか凄みを感じます。

さらに、そうやって年長のベテランメンバーが作り上げた世界観に、年少のメンバーが必死に食らいついている姿も、この曲に良い緊張感が加わっているような気もします。

この「飛べないアゲハチョウ」で成功した、ベテランメンバーが作る世界観が若手を引っ張るという図式は、最近の「今度こそエクスタシー」や「ハート・エレキ」に通ずるものがあるのかもしれません。

最近、この「飛べないアゲハチョウ」が再演されましたが、こうして隠れた名曲が再度日の目をみることはとても良い事です。

が、正直、オリジナルを越えるのはかなり難しい曲なんだなとも思いました。

歌い継がれてこその曲でもあるので、いつか、オリジナルを越えるユニットが出てくる事が楽しみです。

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